こんにちは!30代のFPサラリーマンです。
今回は資産運用において「つみたてNISA」の必要性を見ていきたいと思います。
*この記事は2022年現在の制度を前提としています。

「投資」とか「資産運用」ってなんか怖い!
こんな人にも是非、最後まで見ていただければと思います。
資産運用の必要性
まず初めに私が思う資産運用の必要性について3点お話しします。
1.貯金ではお金が増やせない
こちらは説明が不要かと思いますが、現在は定期や貯蓄性保険に加入してもお金が増えません。
2.今後収入アップがあまり期待できない
現在、日本は終身雇用の崩壊が始まっています。
大手企業の実質的早期リストラはニュースでも取り上げられています。
また、そもそも賃金上昇率が昔と比較すると減少しています。
厚生労働省の発表によると、
・2000年代に労働分配率は低下
・一人当たり賃金指数も低下
こんな結果となっています。
ちなみに「一人当たり賃金指数の低下」では2000年時と比較すると、パート労働者の賃金は上がっていますが一方、「一般労働者」及び「1人当たり現金給与総額(計)」は減少しています。
詳細はこちらからご確認ください。
参考:厚生労働省「【資料3】成長率分析」(近年の経済成長率と賃金上昇率の動向)より
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000173082_1.pdf
3.日本はインフレ2%を目指している
インフレ2%とは物価上昇2%を目指すことです。
つまり、お金の価値が減少するという事です。
皆さんもこんな経験ありませんか?

・昔は60円でハンバーガーが買えたのに・・・
・お菓子の値段は同じだけど、内容量が減っている
これらの点から、貯金だけでは目減りするので
資産運用の必要性が出てきます。
35歳~60歳までを比較してみる
ここからは実際にどのくらい変わるのか見ていきたいと思います。
今回は こんなケースでの比較になります。
・つみたてNISAで毎年40万を非課税運用
・4人家族
・夫婦共働きで世帯手取り年収560万
・60歳時には2000万の臨時収入(退職金)
・世帯支出は各イベント年ごと変更してあります
*「教育費」は前回の記事を参考に、その他費用として車購入なども加味
・投資対象は投資信託で「S&P500インデックスファンド」
・運用利回りは低めに年間4%を想定してあります。
では、結果をみていきましょう

資産運用開始直後はあまり差が見られませんが、年数を重ねるごとに徐々に差が広がっています。
子供が高校~大学となる51歳~55歳のタイミングでも資産運用をしている場合、減少幅が少なくなっています。
59歳時点になると約1700万の差ができました。
これだけあれば、老後資金の準備は大丈夫そうですね。
また、途中で予期せぬことが起きても子供が高校へ通う頃には1000万円ほど使うことができます。
では次に、注意点(デメリット)について話していきたいと思います。
・元本割れの可能性もある
投資は貯金と違い、元本が減る可能性があります。
長期投資・分散投資である程度リスクをコントロールでき、マイナスとなる可能性を抑えることができるとされています。
しかし、あくまである程度のコントロールです。いつ値下がりするかわかる人は殆どいないと思います。(いれば大金持ちになっていると思います。)
・将来の運用利回りはわからない
今回選定したファンドの過去平均リターンは7~8%となっています
今回は低めの設定ですが、将来的にどうなるのかは誰にもわかりません
・運用中のキャッシュフローは改善しない
今回のケースでは「配当」のない投資信託を想定しています
キャッシュフロー、すなわち「手持ちのお金」は積み立て「支出」へと向かいます
証券口座の残高は増えますが、日々の消費に当てられる
「手持ちのお金」が増えるわけではありません。
生活が豊かになる実感は沸きにくいです。
*つみたてNISAは必要な時に現金化して使うことができます
まとめ
ではこの記事のまとめです。
まずは資産運用の必要性を見てみました。
- 貯金(貯蓄性保険)ではお金を増やせない。
- 今後、収入アップがあまり期待できない。
- 日本はインフレ2%を目指している。
次に、つみたてNISAで運用した場合のシュミレーションをしてみました。
毎月40万円・過去利回りの半分程度4%の運用してみました。
結果 : 35~59歳までで1700万の差が出た!
また、子供の教育費が大きくなる高校くらいに1000万の差がでているので
教育資金が不足しても対応できることが分かります。
最後に注意点・デメリット
- ・元本割れのリスク
- ・将来の運用利回りはわからない
- ・運用中のキャッシュフローは改善しない
以上から、私は資産運用をお勧めします。
もし興味が出てきた方は「つみたてNISA」から調べてください。
また、投資は自己責任であることをよく覚えておいてください
ということで、今日はここまで
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