こんにちは!
FPサラリーマン のりじです。
今回は投資初心者からよく質問を受ける「投資信託」と「ETF」の違いについて解説してみたいと思います。

ニュースで日銀が「ETF」を買入したって言ってますが、「ETF」なんですか?

「投資信託」は買ってみたけど、「ETF」ってなんですか?
こんな方向けの記事になります。
私自身、投資をはじめた時は「投資信託」と「ETF」についてあまりイメージが持てませんでした。
現在は両方保有していますので自分が感じるそれぞれのメリット・デメリットを交えて解説していきたいと思います。
ちなみにETFとは、Exchange Trading Fund(エクスチェンジ トレーディング ファンド)といい、上場投資信託のことになります。
投資信託とETFの違い
まずは違いを見ていきたいと思います。

簡単に説明すると、上場しているかどうかの違いです。
取引上の違いは、ETFは株式と同じで証券取引所で行われるため、随時金額が変わります。
また、ETFは一般的に投資信託より費用面で優れています。
ETFのメリット・デメリット
では、ETFのメリットとデメリットを見ていきたいと思います。
*あくまで個人の見解となります。
ETFのメリット
まずはメリットです。
- 指値注文もできる
- 一般的に投資信託より信託報酬コストが低い
指値注文もできる
指値注文とは、自分が購入したい金額まで来たら買い付けを行う注文方法のことです。
例えば、現在の価格が100円あたりを上下しているETFが80円まで下がってきたら買付するということができるのです。
*投資信託の場合は、購入申し込みを行った後に自分が買付できた金額が分かります。
信託報酬コストが投資信託よりも低い
次にコスト面ですが、最近は「つみたてNISA」などの普及もあり投資信託でもローコストの商品が増えてきました。
とはいえ、ETFは信託報酬が0.06%とかなり安いものもあります。
*例えば、米国の中の主要500社に投資するVOO(バンガード・S&P500 ETF)は0.06%、全米株式への投資を行うVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)は0.03%となっています。
一方投資信託では同様の投資先ファンドを選んでも0.1%ほどですので、一桁違います。
なお、ここでは初心者向けの内容となりますので、投資金額は少額であるという前提になります。
そのため、金額が大きくなければそこまで気にする必要もないかと思います。
投資経験を積んで、大きな金額となってきた場合は、信託報酬で比較するとETFの方が安くなるという点だけ押さえておきましょう。
ETFのデメリット
続いてデメリットです。
- 証券会社でしか取引できない
- 分配金は再投資設定できない
- 一株当たりの金額が必要
- つみたてNISA対応ETFは少ない
証券会社でしか取引できない
そもそも、ETFは銀行では取扱いしていません。(出来る銀行があればすみません)
そのため購入の際には証券口座を開設する必要があります。
「証券会社」と取引をすると思うと、身構えてしまう人もいるのではないでしょうか?
そんな方にはネット証券会社をお勧めします。
分配金再投資ができない
また、ETFは分配金を自動で再投資できません。
そのため再投資を考えている場合は一度税金がひかれた分配金を自分で再投資する必要があります。
*なお、国内株式のETFであれば、配当控除も利用可能です。
一株当たりの金額が必要
次に、購入金額ですがETFは株と同じで一株当たりの金額が必要となります。
世界的に有名なETFの中には一口が数万円のものもあります。
つみたてNISA対象商品が少ない
そして極めつけが、つみたてNISA対象の商品が少ないという点です。
コストが低いにもかかわらず、節税枠が使えないというのは残念です。
そのため、非課税運用や長期での資産拡大を目的とした投資の場合、投資信託の方が融通が利きます。
以上が、ETFのデメリットになります。
まとめ
今回は投資信託とETFの違いと、ETFのメリット・デメリットを見てきました。
結論
初心者には「投資信託」がオススメです。
経験を積んで、制度や税金などを理解してきたらETFを購入してみるのも良いでしょう。
私の場合は、資産形成(資産拡大)には投資信託によるインデックス投資を採用し、キャッシュフロー強化(入金額を増やす)にはETFによる高配当株投資を採用しています。
投資は自己責任です。自分の目的に合った手法を考え、豊かな人生を目指しましょう。
それでは!
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