こんにちは!
30代金融業界勤務のFPサラリーマン のりじです。
今回は投資に興味を持ち始めたタイミングでよく聞かれる「投資信託」について話をしていきたいと思います。

投資って株とかFXとかでしょ?どうせ貯金の方が優れているよ
こんな意識の方には是非知っていただきたい内容です。
ちなみにFXなどの投機要素が高いものはこの記事では扱いません。投資信託が90%ほどの割合を占めていますのでご了承ください。
投資信託とは
投資信託って何?
これが、投資に興味が出てきたタイミングでよく聞かれる質問です。簡単に言うと、「投資」を「信託」することです。要は自分で会社などを選ばずにお金だけを出して、ファンド(運用会社)に運用してもらう感じです。ファンドごと、投資先を選定されているので大まかな投資先でファンドを選定するだけでよくなります。初心者にもオススメできると思っています。
例えば、私が投資しているのは米国の株式指数S&P500へ連動するファンドです。ファンド名は「emaxis slim 米国株式(s&p500)」といい、このファンドは皆から集めたお金で個人では購入が難しい米国株式全体へ投資することができます。私が感じる投資信託のメリットは以下のとおりです。
- 個別株より分散ができる。
- 個人では投資しにくい投資先に投資できる。
- 手間が少ない
です。
基本的に投資信託は自分に代わって多くの株式などで運用するので分散投資ができています。投資先については各ファンドの「交付目論見書」などで確認できます。また、多くの人から集めたお金で運用して、みんなで利益を分け合うシステム(分配金を出さず、基準価格をあげるファンドもあります)なので自分一人では投資が不可能なアメリカの株式全体への投資もできますし、これをファンドがやってくれるので、自分が個々の株式を買付ける必要もありません。
逆にデメリットといえば
- 手数料がかかる
- 元本保証はない
こんなことを言うと、「お金が増えるかわからないのに、手数料は確実にとられるなんて・・・」こう思う方が大半だと思います。ちなみに、私も思っていました。
しかし、投資には知識や経験が重要になる事があります。私は現在、この手間賃が手数料として妥当かどうか判断しています。この点を踏まえ、自分で投資をした時と投資信託の違いを見ていきたいと思います。
個別株投資と投資信託
では実際に個別株投資をするときと、投資信託を購入する際の手間がどれだけ違うか見ていきますよう。簡単にまとめるとこんな感じです。

ここでは通常のインデックスファンド(S&P500など)を想定
まずはリスクを比較します。個別株だと1社に投資額の命運を託す形になりますので「リスクは大」になるのに対し、投資信託は集めたお金で多数の会社へ投資を行いますので、たとえ1社がこけたとしても他の会社がありますので全額無くなることはかなり少ないです。逆に1社がすごい伸びていても伸び率はマイルドになります。
リスク分散についても同様になります。1社と多数の会社では分散できているのはどう考えても後者です。コロナ禍の始まりの時のように株式市場全体的に株安となる事はありますが、個別株よりリスク分散は出来ていることがわかるでしょう。
保険との違い
根本的に保険と投資信託は役割が違いますが、貯蓄性を備えた保険もあります。そのため保険で運用しているから投資はいらない・・・となる方も多いのではないでしょうか?下の表は簡単に比較したものになります。

前提条件ですが、保険はネットで検索した見積額から計算しました。投資信託は私が投資しているファンドの指数S&P500の期待リターンとなります。過去データでいうと過去10年間の運用成績は7%ほどですが、今後は5%くらいではないかという意見も聞かれます。将来のことは分かりませんし、プラスの年もあればマイナスの年もあるでしょう。ここでは少なめに見て平均利回り3%~7%とさせていただきます。
ただ、一つ言えることは期間によって「資金拘束」や「マイナス」となりえる「年金保険」は利率を考えると私はそこまで必要性が感じられません。金利の良い貯金商品で回すか、リスクをとり投資で運用するでいいと思います。
上場投資信託(ETF)について
ではここで、ETFについて触れていきたいともいます。

また、専門用語が・・・・
大丈夫です。簡単に説明します。 ETFとは株式市場に上場している投資信託のことです。若干種類の違う投資信託なだけです。
メリットは株と同じようにリアルタイムの価格で売買ができるという点です。デメリットは銀行では扱っていないので証券会社での口座開設が必要となります。
なぜ、投資が必要なのか
では、ここでなぜ投資について肯定的なのか理由を解説したいと思います。
私たち日本人の多くは「貯金」を蓄えることで将来に備えるよう教育されてきました。昔はそれでもよかったでしょうし、それ以外は博打や投機だという風潮が強かったように感じます。
しかし国は2%のインフレを目指していることは周知の事実です。すなわちお金の価値を2%目減りさせるということです。

保険などもインフレ対策が怪しいですが、単純に預貯金だけではお金の価値が減るのでそれ以上に蓄える必要があります。しかし実質賃金も下がっている近年では、投資によりお金を働かせるくらいしかオススメできる方法がありません。
最初にもお話しましたが、投資信託は初心者にオススメできる簡単な投資方法でありながら、リスク回避のための分散投資ができます。
まとめ
今回の記事は投資信託について見てきました。
- 投資信託はメリットデメリットあるが、初心者にもオススメできる。
- 個別株より手間も少なく、リスク分散ができている。
- 保険より自由がきく
- お金の価値が目減りするので、資産運用が必要
以上、投資に興味を持った方にオススメしたい投資信託の記事になります。投資信託にも様々な種類があるので、自分の投資方針に合ったものを探してみてください。
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